幸せにしてくださいと言われたので書いてみた・その2

千星華(チセカ)

シチュエーションだけでも萌えます。
しかしこのCP書いたの本当に久しぶりだなー。前は散々書いたのに。



昼下がり。
日課になってきたアンデッド退治を終えたジャンゴは、アイテム補充も兼ねて果実屋を訪れていた。
なおその手にあるのはドーナッツ。いつも頑張っている彼女に差し入れを、と思って持ってきた物だ。
「リタ、いるー?」
何となくノックをしてから果実屋のドアを開けるが、いつもの「いらっしゃいませ!」という明るい挨拶は返ってこなかった。
それもそのはず。店主であり、頼れる仲間であり、個人的にちょっとだけ気になる相手であるリタは、カウンターでぐっすりと寝ていたのだ。
「ありゃ、起きてよ」
軽くゆすってみるが、彼女は少しうなる程度で起きる気配はない。暖かな日差しに時間もあって、そう簡単に起きそうにない。
さて、どうしようか。
気心知れた町人ばかりとは言え、ドアの鍵がかかってない状態で店主が寝ているのはまずい。それに今日はもう急いでやることもないので、ジャンゴは起きるのを待つことにした。
それにしても、こうして平和な時間を過ごすのは久しぶりだ。
やれイストラカンだヨルムンガンドだヴァナルガンドだと世界の危機が何度も押し寄せてきたが、その都度ジャンゴは何とか撃退してきた。それは自分の力であり、太陽であり、仲間の力で成した事だ。
その仲間の一人であるリタは、イストラカン事件のときからの付き合いだ。ジャンゴにとって、おそらく兄よりもその縁は長く、そして深い。
(そういえば、こうして落ち着いて寝顔を見たことってないなぁ)
当たり前と言えば当たり前だが、お互い夜は寝てしまうため、相手の寝顔と言うのは見たことがない。ジャンゴもリタの寝顔を見たのはこれが初めてだ。
世話焼きで、親切で、怒らせると怖いが、とても心優しい。それが最初から今までずっと変わらない、彼女の印象である。
だが今、その印象にもう一つ「寝顔は可愛い」が加わった。気がした。
「むにゃ……今日も豊作ですよ……」
収穫の夢を見ているのか、幸せそうな寝言が彼女の口からこぼれる。そんな寝言もまた可愛くて、知らないうちに笑みがこぼれていた。
(たまにはこの時間帯に遊びに来るのもいいかな)
寝顔見たさに遊びに来るのも悪くない。いかにして彼女にばれずに可愛い寝顔を覗き込み、その口からこぼれる可愛い寝言を聞くか、それを考えるのはきっと楽しい。
ばれたらばれたでその時はその時。恥ずかしがるか、それとも怒るか。多分どっちでも可愛いはず。
昼下がりの穏やかな日差しが、窓から差し込む。
そんな暖かな時間の中、ジャンゴは笑いながらリタの頭をなでた。

……寝顔を見るのに満足してしまったジャンゴは、リタが起きた時にお土産のドーナッツを渡すのを忘れたそうな。





貴方は見たいと言われなくても『寝顔を見つめて満足そうなジャンリタ』をかいてみましょう。幸せにしてあげてください。
http://shindanmaker.com/524738
https://twitter.com/haku_ra/status/609537629378363392




Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply